近年増え続けている新設の保育園やこども園。
保育士が就職先や転職先を考えるときに、新設園の求人を目にすることも多いはずです。
ネットで調べると新設園を利用する保護者側の口コミはあっても、保育士側の様子は見えにくい…
そこで今回は、実際に新設保育園で働く保育士が感じた、新設園のメリットとデメリットをお伝えします。
・実際に新設園への就職や転職を考えている保育士さん
・新設園で働くのは大変そうなイメージがあるけど実際どうなの?と気になっている方
新設保育園(こども園)で働くメリット
まずはメリットからお伝えしていきます。
人間関係が築きやすい
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系列園からの異動や転園というケースもありますが、基本的には保育士同士、保護者の方々、子どもたち全員がはじめましての状態になります。
人間関係をまっさらな状態から築いていくことができるのが1番の魅力です。
保育士同士では、いわゆるお局様という存在もなく、開園前から施設の準備などで自然と協力する場面も多くなるので、団結感は日に日に強くなっていきます。
ピカピカの園舎
新しい園舎や園庭はピカピカで、働いていて気分が上がります。
周りの環境がきれいだと、自然とやる気もアップするから不思議です。
ただきれいなぶん、少しの汚れや傷が目立つので掃除は少し大変(笑)
経営者や園長が気にする方だと、壁や床が汚れるからシールやテープは貼らないようになど、色々と使い方の決まりも細かくなりがちです。
自分の意見や提案が通りやすい
1日の保育の流れはどうするか、行事はどんな感じで行うかといったことから、先生たちの掃除の担当やタイミング、休憩のとり方まで1から考えて作り上げていきます。
話し合いや意見を求められる場面が多いので、保育歴に関係なく積極的に自分の考えを伝えやすい面はあります。
考えやアイデアを伝えることで「それでやってみよう!」と決定することも多いので、自分たちで園を作り上げているという充実感はあると思います。
行事等はじめてのことばかりでうまくいかないこともありますが、次に活かそう!と前向きな雰囲気で取り組める点も魅力です。
新設保育園で働くデメリット
つづいてデメリットもご紹介します。
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用品や環境が整っていない
いざ園生活をスタートしてみると、足りない用品や施設環境の問題点などが次々と出てきます。
用品などは園の予算の関係や注文まで時間がかかるという理由で、あわてて自腹で用意することも…
施設の面でも問題は出てきます。
夏になってみたらテラスの日あたりが強すぎて床が高温状態で歩けない…
連絡ノートなどをデジタル化したものの、ネットの回線が悪くて使えない…など
そのたびに色々と臨機応変に対応していく必要があります。
園の方針や保育の仕方がわからないことも
働く園を選ぶうえで、自分の保育への考え方ややりたい保育のやり方に合った園を選ぶのって結構大事だと思います。
新卒の保育士さんにとっても、最初の園の方針は今後の保育の考え方の基礎となるので重要です。
✔一斉保育か自由保育か
✔おもちゃで遊んだ後、毎回片付けをして活動を切り替えるのか、遊びを継続できるようにブロックなど作ったものはそのまま置いておくのか
✔製作などで先生の説明通りにできることを大切にするのか、一人ひとりの個性やアイデアを大切にしていくのか
など、園によって考え方が違うところはたくさんありますよね。
新規開園の園だと、そういった保育のやり方や考え方が確立していなくて、入園してみないとわからないこともあります。
そうなると必然的にいろいろな考え方の園で働いてきた保育士たちが集まることになるので、意見のすり合わせが難しいです。
園長の考えなどで少しずつルールが増えていくうちに、「このやり方はどうなの?」といった不満の声が増えていくことも…
それでも子どもたちを想う気持ちは一緒。
意見を出し合いながらよりよい保育を目指していきたいですね。
一斉入園=子どもたちが慣れるまでは地獄
新設園に限らず、新しい子どもたちが入園してくる4月はバタバタ。
新設園だと0歳から年長さんまで全員が新入園児になります。
それでも1年目から全学年の定員人数が埋まることは、小規模でない限り少ないかもしれません。
ただ人気の乳児クラスは入園してくる人数は多め。
私は18名定員の1歳児クラスの担当でしたが、オープンの時点で定員はMAX。
園生活に慣れていない1歳児18人が一斉に登園してくるわけです。
朝から先生同士、大声でも会話できないレベルの泣き声大合唱が続きます。
泣いて暴れるこどもたちを両手に2人抱っこして1人おんぶして…
ベテランの先生でさえ「無理だ~」と口にしているような地獄絵図でした。
それでも月を重ねるごとに落ち着いて、成長していく子どもたちの姿をみると、そんな苦労も吹きとんでいくから不思議です。
おわりに
新設園で働くメリットとデメリットについてお伝えしました。
新設園で働くことは正直大変なことも多いですが、そのぶん自分たちで1から作り上げるやりがいもあります。
色々な園の特徴を知って、自分にあった園を見つけられるといいですね!
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